【映画批評】ゴールドボーイ

予想以上の傑作

あまり注意を払っていなかった作品。劇場の予告ではあまり関心を持たなかった。
出演者が岡田将生ということで引っかかったが、監督が金子修介ということで絶対観るべき作品に変わる。
調べてみると中国で大ヒットした小説で、WEBでもドラマ化して話題になったとのこと。
観てみると
傑作でした!
やはりシナリオが素晴らしいこと。数々の予想を裏切る展開で、知的好奇心を刺激される。
最初に持つ観客の先入観をを巧みに裏切っていく。
殺人をまったく意に介さない岡田将生とその殺人を利用しようとする子どもたちとの攻防。
金子監督の「デスノート」にも通じる緊迫感。沖縄の空が青く沈んでいく。
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二人の主役は同心円を描く

連続殺人犯東昇(岡田将生)と殺人の目撃者安室朝陽(羽村仁成)
この二人は同心円上にいる。どちらも冷徹な判断のもと殺人に躊躇しない。
朝陽は徐々にそれが判明していくのだが、恐ろしいほどに近似する個性。
世間からは疑いをかけられないようにしたたかに生きる二人であるが、
それぞれある女性たちが東と朝陽の本質を見抜いていたのは面白い設定だ。
同じ色の魂を持つ二人の攻防は最後までスリリングで脚本と演出を称賛したい。
羽村くんの演技も素晴らしく、これからの活躍が楽しみで仕方ない。

最後に
エンディングの黒木華の演技は特筆ものの絶品でした。
このひとの出演する映画に駄作はない。


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