【映画批評】海の上のピアニスト

ピアニストは妖精か?

2024年午前十時の映画祭にて視聴
好きな映画は劇場で見るに限る。
主人公は船の上で生まれ、その船に捨てられた。
豪華客船はその乗客の富の差をまざまざと見せつける。
そんな船で少年は1900と名付けられ、川の流れのように自然とピアノを弾く。
天才が観客を魅了していく。
いくつかの奇跡的な出来事も起こる。
そして彼は絶対に船を降りない。
未知への恐れか?
彼は言う。限られた世界であるから完璧でいられる。外の世界ではそうではない。
人は完璧ではなく、途方もない広い世界で自らの無力を感じながら行きていく。
でも1900にはそれができず、あくまでも閉じた船の上で完璧たらんとする。
たとえ船と運命をともにするとも。
限られた世界での万能という感覚はとても良くわかる。
そのシンプルに環が閉じた世界では人は万能になりうることは理解できよう。
これは数奇な運命をたどったピアニストという名の妖精の物語だ。

エンニオ・モリコーネという作曲家

音楽が非常重要な位置を占めるこの映画。
劇中の曲を作り出したのはエンニオ・モリコーネ。
とても好きなアーティストである。
映画音楽史の重要なひとり。
作品のバリエーションが幅広いことに改めて驚く。

荒野の用心棒
夕陽のガンマン
狼の挽歌
死刑台のメロディ
エクソシスト2
Mr.レディーMr.マダム
エーゲ海に捧ぐ
遊星からの物体X
ワンスアポンアタイムインアメリカ
アンタッチャブル
バグジー
ザ・シークレットサービス
オペラ座の怪人
マレーナ

このエネルギーは一体何なんだろう


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