【映画批評】変な家

変な家という企画のおもしろさ

Youtubeから広がっていった変な家という企画。
家の間取り図に秘密がこめられており、それを解いていくという発想が新しい。
小説を少し読んだだけなのだが、奇妙に引き込まれる魅力があった。
「間取りには必ず意味がある。」
もっと言えば、人が設計したものにはすべからく意味があり、その意味の下で働きがある。
例えばゲームでもアニメでもそうである。その場所に置かれているモノには、ある意味を持たされている。その意味が恐怖に通じるものであれば十分ホラーになることがよくわかった。
監督は石井淳一。
テレビドラマの演出でキャリアを積んだ人。「リーガルハイ」は好きだったな。


ユニークな出演陣

主演は、間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈。この三人が良い。
間宮祥太朗
否のつけようのない男前だが、それだけでは主役を張っていくのは難しい。
私がこれは!と思った作品は「べしゃり暮らし」。この漫才師役を演じきることを注目した。
あとは「ナンバMG5」も印象深い。これからも濃ゆい顔で濃ゆい役を期待したい。
佐藤二朗
この人の本質を人々は見誤っていると感じる。福田雄一作品の常連で、そこから来るアドリブで妙な笑いを醸し出す役者。それももちろん彼の魅力ではあるが、私は得体の知れない不気味な人物の表現が本当にうまい、唸らせられる。本作もそう。出演作があれば、いつも気になる役者だ。
川栄李奈
元AKB48。そんなキャリアはまったく意識させない魅力的な役者である。
注目したのは「亜人」からだった。なんとも言えないリアリティーを感じる。
これは過剰な演技から来るものではない。そこに生きている人としての存在感が強烈になってきた。
今作でも抑えた演技ながら、物語の進めて行くうえで重要な一人を演じている。
満足。
言い忘れていた。長井短は独特な怖い雰囲気が醸し出せる特異な人だ。ああこわかった。


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